小説正史三国志 蜀書編1 ライトノベルで読む中国古典
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◆小説正史三国志 蜀書編1の内容
主に、劉備の青春時代。小沛に駐屯するあたりまでが描かれています。
◆小説正史三国志シリーズとは?
●序文より
巷に流行する三国志演義なるものは、やれ、桃園の誓いだの関羽千里行だのと劇的な物語が綴られているが、そのような話が実際にあるわけがない。
私は、北京に遊学した折、正史三国志を手に取ったが、幼少のころより聞いてきた三国志演義とまるで異なる話なので、唖然としたものである。ただ、この正史三国志なる書物は、歴史書であり、物語としては読みづらい。そこで、私は、魯先生に弟子入りし、物語の作法を学ぶと共に、古老から正史三国志により近い逸話を聞きながら、本書を書き綴り、小説正史三国志として江湖の諸兄に問うことを志すものである。
光緒二八年一月龙雄記す(1902年1月のことと思われる)
●訳者解説
ご存じのとおり、三国志には、「三国志演義」と「正史三国志」の二種類があります。
一般的に知られている漫画や小説の三国志は、「三国志演義」をベースとしています。一方、「正史三国志」は、三国志の時代の出来事を綴った歴史書です。「三国志演義」はエンタテイメント性に優れていますが、「正史三国志」は歴史書であり、娯楽小説として読むにはきついものがあります。
「三国志演義」と「正史三国志」とでは登場人物は同じでも、能力や性格が違っていたり、人間関係にも違いがあります。また、一方には登場しない人物もいたり、演義では敵役としてあっさり殺されているのに正史では長生きしている人もいます。
その違いを知るために、「正史三国志」を小説として読みたいという方もいるでしょう。
本書は、「正史三国志」をできるだけ忠実になぞった小説です。もちろん、多少の脚色はありますが、「三国志演義」とは一味違った三国志の小説としてお楽しみください。(大滝七夕)
◆本書はこんな方におススメです。
・「正史三国志」を買っちゃったけど、挫折した方。特に、小説・物語だと思って買っちゃった方。
・「正史三国志」をベースとした小説を読みたい方。
・ライトノベル風の軽い文体で「正史三国志」を読みたい方。
・金庸、古龍、梁羽生などの武侠小説が大好きな方。
・水滸伝、岳飛伝、平妖伝、楊家将演義、隋唐演義、三侠五義、児女英雄伝などの中国古典が大好きな方。
・仙剣奇侠伝、白蛇伝、如意芳霏などの華流ドラマが大好きな方。
◆本書はこんな方にはおススメしません。
・「三国志演義」や「正史三国志」の記述が正しいかどうかを検証したい方。
・三国志の時代の正確な歴史を知るために「正史三国志」を読もうとしている方。
→小説ではなく、中国史の歴史書、研究書をお読みください。